【詳細】
- 入力インピーダンス 2~100Ω (5段階 可変式)
- 出力インピーダンス 3.6k~47kΩ (6段階 可変式)
- 増幅率 約11~40dB (約3.7~100倍)
- 入力1系統 出力1系統
- 大きさ:約 縦70mm×横150mm×奥行き175mm
- 重量:約1kg
- 充填材:カルナバ
- トランスの素材:パーマロイ80
【特徴】 1.入力にキャパシタンスを加える事が出来る 2.カートリッジに対して、適切な入力インピーダンスを選べる 3.増幅率を4段階で選ぶ事が出来る 4.プリアンプに対して、適切な出力インピーダンスを選べる トランスのコアにはパーマロイ80を使用して います。充填している材料はカルナバです。 ETR-STEREOは入力キャパシタンスや増幅率、インピーダンスを調節する事が出来ますので、様々なシステムで理想的な周波数バランスを得る事が出来ます。一般の昇圧トランスでは難しかったインピーダンスのマッチングを、プリアンプの入力インピーダンスを変えさせる事で実現しました。ユーザーの好みで音を調節する事が出来ます。 キャパシタンスやインピーダンスを自由に設定できる昇圧トランスはなかなかありません。
1)入力キャパシタンスについて ほとんどのカートリッジは高域に少しのピークを持っています。適正なキャパシタンスで受けると、ピークを減退させる事が出来ます。このトランスは幅広くキャパシタンスを切り替える事が出来ますので、音楽を聴きながら最適な数値を探して下さい。切り替え時には少しのノイズが出る事がございますが異常ではありません。 キャパシタンスが必要でない場合や、MMカートリッジには0.00μFをお選び下さい。
2)前面の切り替えスイッチの使用方法について
InputCoil 80 = 2-5 Ω 120 = 5-12 Ω 180 = 12-30 Ω 270 = 30-100 Ω
InputCoilとOutputCoilはコイルの巻き数を表しています。カートリッジのインピーダンスに合わせて、上記から適切なInputCoilの巻き数を選んで下さい。次にOutputCoilの巻き数を決めて適切な増幅率を決定します。増幅率は巻き数の比率です。例えば、16Ωのカートリッジに対してInput180を選んでOutput4000を選ぶと22.2倍の増幅になります。 最後にImpedanceの決め方ですが、16Ωのカートリッジを22.2倍増幅していますので、計算は、22.2倍 x 22.2倍 x 16Ω = 7,885Ω = 7.885kΩです。従って、8k~47kΩの中からお好きな出力Impedanceを選んで下さい。 MMカートリッジをご使用される際は、InputCoilもOutputCoilもPASSを選んで下さい。 また、Impedanceも基本的に47kΩ(PASS)を選びますが、切り替えて使用する事も出来ます。
3)背面のDEMAGNETIZER(消磁スイッチ)の使用方法について ・DEMAGNETIZERスイッチはカートリッジやトランスの磁化を消去する為のものです。 使用方法はLPレコードを再生しながらこのスイッチを10秒間押します。その間は音が出なくなりますが、カートリッジがLPレコードによって発生した交流信号によって、カートリッジと昇圧トランスを消磁します。消磁する事によって、わずかに音がすっきりします。数ヶ月に1回ほどのペースで御利用下さい。 この消磁方法は電気を加えませんので、カートリッジを傷める事はありません。
4)トランスの設置場所による誘導ハムについて ・昇圧トランスは電源トランスや電源コードの近くに置くことで誘導ハムを受け易くなります。アンプ等の電源トランスや電源コードからなるべく遠ざけて下さい。誘導ハムが発生した状態で昇圧トランスの位置を変えて、誘導ハムが一番小さくなる場所を探してください。また、フォノコードやピンコードの接触不良やシールド不足は誘導ハムを引き起こす場合があります。シールドされているコードに交換して下さい。